書籍・雑誌

黒部の山人

2017年1月16日
ここんとこ雪降りで外には出るの止めて家の中で過ごした。自分にとっては不本意ではあるが、こんな日はおとなしくしていたほうが身のためだ・・・
案の定、車でのスリップ事故多発のニュースをテレビでみて、買い物以外は出歩かずこの前Y氏が本を持ってきてくれたので、鬼窪善一郎さんの語りを本に纏めたのを読んでいる。
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黒部でボッカ、ガイド、漁師、救助隊、岩魚釣り、小屋の管理人・・・とやってきたひとで、抜群の体力、足腰の強さはこの本を読むとびっくりするほどである。
一日に一升以上の米を食べそれだけでは体がもたないからウサギなどを取って毎日食べたそうである。100㎏程のボッカをやれば当然かもしれないが、大したもんだぜ、
カモシカ取って脳みそを生で食べたとか…面白い話がいっぱいです。
でも、本を読むのは辛いです。
右目の網膜剥離しかかったのレーザーで手術してから見えにくいし、30分読んだら休まないと続けて読むことが出来ない体になってきているんです。
クライミングも足元がぼやけてホールドが見えない。いつものルートなら覚えてるので登れるけど少しやってないと忘れてしまう。新しいちょっと難しいルートなんか登れんくなってきた。
オイラもそろそろ自粛する年になってきたと自覚しだした次第です。
今日は本を読みながら飲む点滴を作ろうと、この前買った料理用温度計を使いながら残りご飯で作っています。
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良寛さん

2014年10月22日(水)

ネットで2冊ほど本を購入した。

その中に書かれていることがおかしくて笑ってしまいました。

・・・・・「まだやりたい事があるので、いましばらく長寿の祈祷を、お願いしたい」

80歳の老翁が、高徳の噂を聞いて良寛さんの所にやって来た。

『長寿といっても、何歳くらいまでをお望みかな。それが分らぬと、祈祷のしようがない』

「90では10年しかない。100歳までお願いしましょうか」

『あとたった20年。101になれば死なねばならぬが、いいかな』

「もっとお願いできましょうか」

『一体、何歳まで生きたいのか、思いのままに言ってみなさい』

「それじゃ、150歳までいかがでしょう」

『150歳で、よろしいか』

「あんまり、厚かましくても・・・・・」

『そんな遠慮は、無用じゃ』

それでは200歳、300歳、500歳と、次第に寿命をせり上げ作るおかしさに耐えながら、良寛

『どうせお願いする、ついでだ。本心言ってみなされ』と促すと、

「それじゃ、いっそのこと、死なぬ祈祷をお頼みします」

本音を吐いたという。・・・・・

日本の自殺者は年間3万人を超すと言うが、死にたくない、少しでも寿命を伸ばしたいというのはほとんどの人が抱いている気持ちだが、この話は逸話なのか、本当の話なのか知らないけれど誰もが達者で長生きしたいと思っていることを滑稽に描いているのが面白いと思った。人間の本心が表れているのかな??

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上杉鷹山

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アメリカのケネディ元大統領が日本人の記者団の質問に「最も尊敬した日本人」は上杉鷹山と語ったことは非常に有名で、質問した記者たちのほうが鷹山を知らず、閉口したというエピソードがあるらしいが僕はこの人を全く知らなかった。
知ったのは今年購入した、歴史上有名な人を大まかに紹介した本で初めて知った。

『成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり』

しかし、何故かこの言葉だけは知っていた。だが、この人がどんな人かまでは全く知らなかった。

どんな人だったのだろうと興味を持ってこの本をネットで注文して読んでみた。

謙信の名門上杉家は家康によって米沢に移された。江戸時代中期に破産寸前に追い込まれた米沢藩、年間の支出が収入の2倍以上もあり足りなくなったら安易に借金を繰り返してきたからだ。大名としての格式にこだわり見えや惰性で昔のままの生活を続けてきたからだった。その破たん寸前になった米沢藩に17歳の青年が(9代藩主、他の本では10代と書いてある…どちらが正しいのか・・・?)に養子に入った。心身障害者の幸姫を限りなくいたわりその愛情を藩財政全般に敷衍していった。藩主自身がこの財政改革の手本を示し生活費をこれまでの7分の一に抑え食事は一汁一菜、衣服も高価な絹は使わず、すべて木綿で作らせた。年中行事の中止、選別や祝いなど贈答の禁止、慣例の見直し…等不要不急の支出を大胆に削っていった。そして、いろんな苦難を乗り越え、彼が改革に着手して33年目にして借金をほとんど返済することができ農業国家に生まれ変わっていった。・・・。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆ very d(*⌒▽⌒*)b good 。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆

ここ数年自民党の時代から国債という借金に支えられてその金額が相当なものになっている。このままでいいのかと民主党に問いたい。いずれは破たんとならないうちに有効な手立てを打ってほしいと思うのは国民全体の願いではないかとこの本を読みながら思いを重ねていた。

いい歴史小説だった。感動した本の1冊に加えよう。

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